ウィークエンドピルの由来

「ウィークエンドピル」というのは、米国のイーライリリー・アンド・カンパニーが発売したED治療薬のアメリカでの愛称、あるいは俗称のようなものです。直訳すれば「週末のための錠剤」とでもいうことになりますが、これは有効成分であるタダラフィルがもつ、持続時間の長さに由来しています。

タダラフィルを服用すると、EDを引き起こす原因とされているPDE5と呼ばれる酵素のはたらきを抑制することができますが、これは他社が製造する銘柄のED治療薬であっても、メカニズム的には同様となっています。
しかし、他のED治療薬は、肝臓から出される薬物代謝酵素と呼ばれる物質のはたらきによって、比較的早い段階で他の物質に変換されて、トイレのときに体外に排出されてしまうという性質があり、長時間体内にはとどまっていません。ところが、このタダラフィルについては、効き目が生じるのも服用から数時間後と遅いのですが、体内で代謝される速度も遅いため、長く体内にとどまって効果を発揮することができるのです。

タダラフィルを服用した場合の持続時間は、約35時間から36時間といわれており、例えば金曜日の夜にこの錠剤を服用すれば、EDのことをまったく気にせずに、週末はずっと女性との楽しい時間を過ごすことができるというわけです。そのため、1錠あれば週末を楽しめる錠剤という意味を込めて、この「ウィークエンドピル」という愛称が生まれたという次第です。
この錠剤は、本場のアメリカだけではなく、すでに世界の100か国を超える国々の男性に愛用されており、実は今日においては世界初のED治療薬として知られているバイアグラを抜いて、世界シェア1位を占めるに至っています。

シアリスの持続時間の秘密

ED治療薬として世界でトップのシェアを誇るシアリスは、他のED治療薬と同様に錠剤タイプのもので、タダラフィルを主成分とし、行為の前に服用することによってその効果を発揮します。
ところが、他のED治療薬の効果の持続時間は5時間というのが目安であるのに対して、このタダラフィルを含む錠剤は36時間という、ひじょうに長い時間にわたって効果が持続するというのが特徴のひとつになっています。

ED治療薬は、服用後に胃の中で錠剤表面のコーティングが溶け、なかにあった有効成分が血液中に吸収されることによって効果を発揮しますが、時間とともに血液中の有効成分の濃度は、あたかも曲線グラフを描くようにして減少し、それとともに効果も次第になくなります。
このしくみですが、薬の有効成分となっている物質は、肝臓から出された酵素によって代謝がはじまり、ばらばらに分解されて、尿などとして体外に排出されてしまうことによるものです。

一般のED治療薬の有効成分は、この体内における代謝の速度が速いため、効果を発揮できる時間も短くなってしまっていますが、タダラフィルの場合には、物質としての分子構造の違いから、この代謝の速度がゆるやかになっているため、ここに持続時間を長時間保つことができる秘密があるのです。
タダラフィルを含むED治療薬としては、正規品であるシアリスのほかにも、インドでジェネリック医薬品が過去に製造されており、現在も幅広く流通しています。

国内の薬局・ドラッグストアなどでは市販されておらず、入手が難しいものですが、海外からの個人輸入として、少しだけ購入するのであれば、ネット上のサイトを通じて比較的容易に手にすることもできます。