有効成分タダラフィルを含む薬

タダラフィルというのは、PDE5阻害薬と呼ばれるグループに属する医薬品に含まれている有効成分です。PDE5は、体内ではたらく一種の酵素であり、血管の収縮に大きくかかわっています。

このタダラフィルが含まれる錠剤としては、米国のイーライリリー社が開発したED治療薬が特に有名なものですが、これは、男性が性的な興奮を受けても反応しなくなってしまう原因として、PDE5が筋肉を収縮させて、性器への血液の流れを止めてしまうといったことがあるためです。
タダラフィルには、PDE5のはたらきを阻害する作用がありますので、ED治療薬を服用することによって、血管が拡張して血液の流れがさかんになり、硬さや持続力といったものを保つことができるようになるのです。これは例えば神経や血管に問題がある純粋に器質性のもののほか、ストレスなどの何らかの心理的な要因がもとになった心因性のものに対しても効き目があるとされています。

また、タダラフィルの場合には、こうした効果が発揮される時間が、服用後から36時間と、きわめて長いということも特徴であり、いまではED治療薬としては世界トップのシェアを占めるに至っています。

ED治療薬としてのタダラフィル錠の正規品はイーライリリー社の製品となりますが、インドでは同じ成分を使った後発のジェネリック医薬品が流通しており、こちらは有効成分そのままに、銘柄名なしのタダラフィルの名前で呼ばれています。
実はそのほかにも、タダラフィルを配合している医薬品としては、前立腺肥大症の治療薬や肺動脈性肺高血圧症の治療薬があります。EDとはまったく関連性はなさそうですが、実はどちらも血管を拡張して血流を改善することが症状の緩和に効果があるため、タダラフィルの作用が重宝されているのです。